~地域の課題に寄り添う交通施策を目指して~
2024年12月13日(金)北陸信越運輸局交通政策部交通企画課の新倉課長を講師としてお招きし、東御市の地域交通の取り組みと今後の方向性に関する意見交換会を開催しました。
国交省の交通政策や北信越の各地における交通課題やその対応状況について精通されている新倉課長から最新の情報を提供いただき、一般財団法人トヨタ・モビリティ基金 プログラムディレクター 山中千花氏を交え、参加された東御市役所福祉課および産業経済部商工観光課の職員の皆様からの状況説明や質問に対して幅広い観点から意見交換がなされ、地域が一体となって今後の取り組みを考えて行く上で大変有意義な機会となりました。
デマンド交通が切り拓く新たな可能性
AIオンデマンドシステムの導入により利便性が向上し、利用者が拡大しつつある東御市のデマンド交通「とうみレッツ号」は、ニーズに柔軟に対応できる「地域の足」として根付きつつあります。新倉課長からは、この取り組みを評価いただくとともに、更に発展させるための留意点やアドバイスを頂戴し、他地域にて導入されている各種事例をご紹介いただきました。
多様なニーズに応える地域交通を目指して
高齢者の通院や買い物などの外出支援、観光客の訪問先周遊、学童の部活や習い事の際の移動など、地域交通に求められるニーズは変化しています。今後も、経済・社会の環境変化に伴い更に多様化するであろう移動ニーズへの対応方法、それを実現するための持続可能な運営体制の構築など、今後取り組むべき重要な課題を関係者間で確認しました。
今後の展望
今回の意見交換会を通じて、地域交通の課題解決に対しては、福祉、教育、商業振興など、分野を超えて地域の移動ニーズを把握、掘り起こし、並行して、地域に分散する移動手段を相互活用し効率を向上することにより、経済的な持続性や新たな移動の可能性の実現に向けチャレンジすることが重要であると認識しました。そして、そのためには行政・事業者・地域が連携を深め、包括的な視点で取り組んでいくことが不可欠であることを確認し、新倉課長からは、引き続き支援いただけるとのお話がありました。
合同会社まるごとでは、地域のニーズに応える持続可能な移動手段の実現を目指し、ステークホルダーの皆様と一緒に様々な活動に取り組んでいきます。引き続き、皆様のご理解とご支援をお願いいたします。